入学から100日経ったのでフィヨルドブートキャンプを紹介します

はじめに

フィヨルドブートキャンプ(FBC)に入学してから100日経過しました🎉
本記事では100日間で感じたフィヨルドブートキャンプのリアルを紹介したいと思います。
これから入学を検討している方の参考になれば幸いです💪

フィヨルドブートキャンプって?

FJORD BOOT CAMP
いわゆるプログラミングスクールなのですが、広告を打っていないのでなかなか見かけるチャンスが少ないかもしれません。

プログラマーとして就職を目指せるだけのスキルを身につけることを目標としたオンラインプログラミングスクールです。就職を目指せるスキルを弊社では「現場の人間にとって、戦力になるプログラマー」としています。具体的には、一人でWebサービスを作ることをゴールとした課題をやるのですが、それだけでなくチーム開発も経験できます。

一人でWebサービスをリリースすることがゴール(=卒業条件)なので、半端な能力、いい加減な学習態度では卒業できません。

どんな授業内容なの?

ラクティスという単元があり、それを各々自分のペースでクリアしていくことになります。
ラクティスの基本は書籍を読む、webサイトを読んで学習する、たまに動画を見る、という感じです。
多くのプラクティスには提出物があり、学んだ内容についての課題をクリアする必要があります。
これは単純にコードを書くだけでなく、開発環境を自分で作るとか設計図を書くとかいうものも含まれます。
エンジニアの仕事でコードを書くというのはあくまでも仕事の一部ですので、 コードを書くこと以外も学べるのは重要なポイントかもしれません。

FBCのいいところ

ここでは私が感じたFBCのいいところを紹介していきます。
他のスクールに参加したことがないので比較はできませんが、素直な感想として書いていきたいです。

信頼できるメンター

メンターは実際に現役プログラマーとして働いている方々が兼業で務めています。
メンターの中には書籍を出版している方もいますし、フリーランスの方もいます。
また、メンター個人のTwitterなども公開されていますので『よくわからない誰かが教えてくれた』ということがありません。
メンターの身元がはっきりしているということは、いい加減な事は言えないということでもあります。

業界でも信用されている

一部のエンジニアからプログラミングスクール出身者がある種の厄介者扱いされていることはご存じでしょうか?
質の低いプログラミングスクールが乱立した結果、スクール卒の人が"半端な知識だけ身に着けた世間知らず"扱いされているのです。
プログラミングスクールに通っていたという経歴だけで嫌な顔をされてしまう可能性が現実的にあるのです。
その点で言うとFBCは業界で一定の評価を得ているように感じます。

例えば、先日はRubyの生みの親であるMatzさんがこのような質問に答えていました(クリックで全文が見れます)


また、FBC卒業生の方がRubyKaigiなどに登壇している(業界の第一線で活躍している)という事もFBCが評価されている一因になっているのだと思います。

Q&Aで質問できる、答えられる

受講生はQ&Aが利用できます。
回答してくれるのはメンターだけでなく、受講生や卒業生も回答することができます。
世の中にはプログラミング関係のQ&Aサイトもありますが、みなさん利用したことはありますか?
私も何度か利用したことがありますが、はっきり言えば雰囲気が良くないのです。
回答者は立場が上なのだから言葉遣いが悪くても良い。
答え方に文句をつける暇があるなら勉強すればいい。
こういう考え方の人間が少なからずいるのです。
その点、FBCのQ&Aは平和です。
みんなが仲間、友達、師匠なのです。

コーディング以外のスキルを得られる(かもしれない)

ITの世界も広いですが、FBCで学んで就職するとなると、web系の企業でRubyを使って働くというのが妥当な筋だと思います。
ではコードを書けるようになったら就職できるのでしょうか?
現実の就職には複合的な問題がたくさんあります。
コミュニケーション能力も当然必要ですし、新しい技術を学び続けることも必要です。そして自己発信、アウトプットが重要になってきます。また、エンジニアとしてのマインドも重要です。
こういったスキルは長く、きちんと、幸せに働くためには重要なスキルだと思います。
FBCで学習しているとそういったことも学ぶチャンスがあります。
ちょくちょく開催されるオンラインイベント、毎月のミートアップに参加することでリアルな業界を感じることができますし、求められているものが理解できるようになってきます。
(かもしれない)というのは、プラクティスで確実に身につくスキルではないからです。イベントに参加するのは強制ではないですし、そこで求められるスキルがわかったとして、訓練するかどうかも自分次第です。
ですが、きっかけとチャンスは与えられています。
どれだけ積極的に学べるかで卒業した時に見える世界も変わるでしょう。

FBCのいまいちなところ

正直そんなに不満を感じていることはないのですが、良いところばかり言うのも胡散臭いのでひねり出してみました。

教材はオリジナルじゃない

これは私も最初に面食らったのですが、教材や参考として提示されるものはAmazonで売っているような普通の書籍や普通に公開されているwebサイトです。
書籍代はスクール代に含まれず、書籍は自分で調達する必要があります
オリジナルの動画教材があるとか、わかりやすい書籍やドリルがあるとか、そういうスクールではないのです。
言い換えれば教材を目当てに入るスクールではないということです。
まともなエンジニアになりたいならこれを身につけてね、こういう経験を積んでねという道筋とそれを身に着けるためのソースを提示してくれ、そこに対するサポートが受けられるのがFBCです。

卒業には時間がかかる

卒業にはおよそ1000時間かかるとも言われています。
私の感覚からすると、学習を進めるうちにプラクティスにはない知識が欲しくなってくると思います。新たな知識を得ることで更に知りたいこと、やりたいことが出てくるのです。
そういった寄り道をしながら学習を進めるので、実際にはもっと時間がかかるはずです。

手取り足取りは教えてくれない

提出課題が間違っていたら、ある程度の修正方針までは教えてくれます。
ですが、最終的に調べて考えるのは自分です。
このスタンスにスクールなのに教えてくれない!と不満に思う方もいるかもしれません。
ですが、IT業界では自分で調べるスキルが必須なのです。
「スクールにいるうちから調べるスキルを磨け」というメッセージだと私は考えています。

100日間の私

この100日間で最も変わったのはマインドだと思っています。
ここでは私が100日間でやってきたことを紹介します。

毎日学習する

入学日から一日も休まず学習時間を確保しています。
楽なことではないですが、今はもう毎日何か学習しないと落ち着かないのです。
ではこのモチベーションがどこから来るかというと、日報と学習時間の記録です。
FBCでは学習した日の日報の記録が奨励されています。
日報には学習時間の記録機能があり、日報を書くことで自身の学習時間を視覚的に把握することができます。以下は私の学習時間の記録です。 私のほかにも毎日必ず学習すると決めている人は結構いる印象です。

ミートアップに毎月参加する

毎月ミートアップというオンラインイベントが開催されています。

ミートアップは、フィヨルドブートキャンプに関わる人たちが、ビデオチャットでワイワイする、オンライン飲み会です。軽食・アルコール・ソフトドリンクなどを片手に、プログラミングに関することや、普段の生活のこと、趣味のことなど気軽に話して楽しみましょう!

基本的には卒業生のリリースしたサービスの紹介と卒業式があり、その後参加者同士でのフリートークの時間があります。
このフリートークには、メンター陣や既に卒業した方々も参加してくれるので雑談の中で業界の雰囲気を感じることもできます。
私自身、知らない人と話すのはそんなに得意ではないし、海の底で物言わぬ貝になりたいタイプの人間です。できるだけ人と関わらず、リモートワークでひっそりとやれるならその方が気楽なタイプです。
しかし、気まぐれで参加して気づいたのはコミュニケーションって旨味しかなくない?ってことです。
わからないことが聞ける、自分の知らない話が聞ける、自分の気持ちや考えに整理がつく、人間関係が築かれる、いいこと尽くしです。
そのコストとして自分の引っ込み思案な気持ちを少しだけ奥に引っ込める必要はあります。ですが、魔法の呪文「今日初めて参加です」を使えばあとはなんとかなります。 コミュニケーション、コミュニティへの参加に対する意識がガラッと変わったのもFBCに参加したからこそと感じています。

ブログを始める

Web業界ではアウトプットする能力も一つのスキルとして評価されます。
FBCではブログやTwitterの利用を奨励しています。
ブログを書くことで文章作成能力を鍛え、学習内容を整理し、世の中に自分の存在をアピールするのです。
まだまだひよっこの自分がブログで技術的な記事を書く必要があるのでしょうか?技術を十分に学び終えてから書きたいという気持ちもあります。
ですが、技術を十分に学び終える日なんて本当に来るのでしょうか。
確かに、稚拙な文章、簡単な内容、他の人と同じような記事を書いてしまうかもしれません。
でも文章は書かないとうまくなりませんし、自分の言葉で書いた記事なら全く同じものはないはずです。
まずは始めること、次に継続することが大切だと考えています。

おわりに

以上となります。
結論を言えば私はFBC激推しです。
道は険しく、月会費もかかりますが、Web業界で働きたいけど何から手をつければいいかわからないという方にはおすすめしたいです。