ほぼ卒業生が語る、フィヨルドブートキャンプの話

この記事はフィヨルドブートキャンプのアドベントカレンダー2023 Part1の12日目の記事です。

はじめに

こんにちは、フィヨルドブートキャンプで学習中のriraです。
現在最終プラクティスの個人開発が大詰めで、リリースブログの下書きを提出したところです。
これが通ったら卒業となるので、このタイミングでほぼ卒業生としてフィヨルドブートキャンプってどんな感じ?的なことを書いてみたいと思います。
フィヨルドブートキャンプに入ろうか迷っている人、フィヨルドブートキャンプって何なの?って人に届いたらいいなぁと思います。

私とフィヨブーの出会い

2022年、私はエンジニアへの転職を目指していました。
半年ほど独学でRubyを学習し、Railsチュートリアルで学んだ知識で小さなWebサイトも作り、第一志望の企業の採用に応募し、書類で落ちました。
自分でもあらゆる能力が足りないことはわかっていたのですが、どうやって補えばいいのかがわかりませんでした。
そんな中、Rubyの学習に使っていたチェリー本の作者である伊藤さんのTwitterフィヨルドブートキャンプの存在を知りました。
チェリー本は私が読んできた技術書の中でもかなりわかりやすく、伊藤さんの書いたWebの記事にも度々お世話になっていたため、『この人がメンターをやってくれているなら、学びがありそう』という期待感がありました。
しかし、プログラミングスクールといえば、サジェストで『やめとけ』と付くのが常!
スクール卒が現場で嫌われているという話も聞いたことがあるし、正直不安しかなかったです。
しかし、口コミやネットの情報を見ていて、カリキュラムがハードとか、難易度が高い以外に悪い口コミがないことに気がつきました。
難易度が高いって悪いことなのか?
スクールに通っても大した能力が身についていないことがよくあるスクールの悪評なのだとしたら、真逆のスタイルのFBCには期待ができるかも。
そんな気持ちで入会を決めたのでした。

学習をはじめて

ラクティスの内容は多岐に渡ります。
HTTP、git、nginx、RubyRailsJavascript、DB、セキュリティ…
学習は本やWeb上の記事を読み、それをベースに課題を解くというものが多い。
課題は2、3日でメンターからレビューが返ってくるので、指摘された点の修正をして再提出する。
読んで理解することが中心なので手取り足取り教えてくれるわけではありません。
ただし、わからないことはQ&Aで聞くこともできるし、受講生の過去の日報や過去の質問からヒントを得ることもできます。
もちろんGoogleで検索もしますし、ChatGPTも活用します。
この答えを自分で探す行為こそが学習の本質だと思いました。
フィヨルドブートキャンプ、現役のエンジニアにとってまず身につけて欲しいこと=調べる力なのではないだろうか。

レビューは最高の体験

コードを書いて提出するようになると、コードレビューを受けます。
動くコードを書ければOKではなく、可読性、メンテナンス性といった事も加味して行われるコードレビューは、得られる知識の量が独学とは比較になりません!
何しろ自分が理解してないことだけを教えてもらえるのです。
そしてメンター陣もこの辺でいいかという妥協はしません!私は一つのプラクティスのレビュー修正に1ヶ月かかったことが二回ありました😅
1ヶ月もの間、見放さず諦めず丁寧に指導してくれたメンター陣には感謝しかありません。

チーム開発

ラクティスの終盤ではチーム開発を行います。
フィヨルトブートキャンプのWebサイトはこのチーム開発で開発されていて、OSSとして公開されています。
このチーム開発の進め方は企業で仕事を進めるのとほぼ同じと言われています。
私にとってはフィヨルドブートキャンプで一番楽しかったのはこのチーム開発プラクティスでした。
最初こそ進め方がわからず戸惑ったのですが、慣れてくるとチームメンバーと相談、協力したり、プロダクトをよくするための問題提起(Issueを作る)もできるようになります。
既存のシステムのコードを読み、改修するというのも実践的なスキルを身につけるのに繋がったと思います。

個人開発

チーム開発と並ぶ最終プラクティスで、自作サービスをリリースする必要があります。
これが認められれば卒業になるのですが、どんなサービスでどんな問題を解決するのかがちゃんと説明出来なければなりません。
私の場合は以前自分で使った自作プログラムをWebサービスとして実装しました。
この自作サービスは就職活動時に企業が見ることになります。
自分一人でどの程度のものが作れるかの指標になるし、フィヨルドブートキャンプに入るとどの程度のスキルが身につくのか?の答えでもあると思います。

コミュニティに入ろう

フィヨルドブートキャンプの特色として、コミュニティへ参加しましょう、という空気作りをしています。
コミュニティとは何か?というと、例えばRubyコミュニティがあります。
具体的に誰がやってるどの集まりがRubyコミュニティという訳ではなく、Rubyを軸にしたイベント、Rubyist界隈全体を総称してRubyコミュニティと呼んでいます。
その中にある集まり一つ一つもコミュニティと呼ばれます。
フィヨルドブートキャンプはRuby最大のカンファレンスであるRuby Kaigiにもスポンサーとして参加していて、Rubyコミュニティでの存在感、信頼感があるように感じます。
このコミュニティに入ることで何が良いのかといえば、みんなの輪に入れるということだと思います。
話題の技術、会社の内情、業界の動向。コミュニティに参加するとそんな情報が自然と享受できるし、技術に対して愛着もわいてきます。
そして現役のエンジニアの人達と関わることで理想のエンジニア像というのが見えてくると思います。
当然、コミュニティは良さそうだけどいきなり参加は敷居高いな~と思うわけですが、私にとってその敷居の高さを埋めてくれたのもフィヨルドブートキャンプでした。
なんと、フィヨルドブートキャンプがRuby Kaigiの開催地に無料宿泊所(フィヨブーハウス)を用意してくれているのです!
2023年から始まったフィヨブーハウスですが、同じ受講生同士、初参加同士で和気あいあいとRuby Kaigiが楽しめるので大変良い体験でした。
カンファレンスの内容を聞くだけならオンライン視聴もできるわけですが、初学者だからこそまずは一度現地参加して欲しいと思います。

結局フィヨルドブートキャンプってどうなの?

【2023年】プログラミングスクールのおすすめ人気ランキング11選【徹底比較】 | mybest こちらの記事だとフィヨルドブートキャンプ紹介すらされてないんですよね🫠
広告費をかけていないから一般的な知名度は低い、ということもあるのでしょう。
ですが、フィヨルドブートキャンプはメンターも卒業生も既にあちこちのコミュニティに参加しているし、フィヨルドブートキャンプがスポンサーになっているイベントが他にもあります。
私の肌感覚ですが、自己紹介でフィヨルドブートキャンプ生です、と言えばだいたい伝わりますし、スクールかぁ…みたいな扱いはされていません。
Rubyコミュニティで存在感の大きいスクールといったら、フィヨルドブートキャンプはトップレベルだと思います。
業界内では名の知れたスクール、という感じがします。
学習の内容としても、カンファレンスに登壇できるレベルの卒業生を輩出している、ということが十分なレベルを示していると思います。
ということで、結論としては、やる気があるなら入ったらいいよ!と言いたいです。

悪いところはないの?

悪いところかはわかりませんが、いくつか注意点を。
まず、フィヨルドブートキャンプを卒業したらプログラマーになれるというのは誤解です。
なれるのはWeb系のプログラマーです。
プログラマーと言っても広い世界なので、ジャンルがあります
例えばゲーム業界でプログラマーやりたい!という方にはフィヨルドブートキャンプはずいぶん遠回りな選択になると思います。
あと、カリキュラムがハードなのは本当です。
卒業までにかかった学習時間は、私の場合1800時間でした。
分厚い技術書を何冊も読み、英語で書かれたエラーと戦い、時にはエラーメッセージすらない問題とも戦うことになります。
得られるサポートは、『このエラーの時はここをこうすればいいんだよ~』ではなく、『こういう風に調べれば答えが見つかるかもね~』といった感じです。
誰がやっても辛い場面はあると思うので、そこで挫けない心、気の長さみたいなものが必要かもしれません。

終わりに

以上になります。
ほぼ卒業生としては今後もフィヨルドブートキャンプ発展していって欲しいなぁという気持ちで書きました!
これを読んだ方がフィヨルドブートキャンプ良さそうじゃんと思っていただけたら嬉しいです。