RubyKaigi初参加者が書く『RubyKaigiってなあに?』

RubyKaigi2023に現地参加しました

右も左もわからないけど行ってみたら最高に楽しかったです!
この記事ではRubyKaigi初参加の自分が、まだRubyKaigiに参加したことのない方向けにRubyKaigiの魅力を語りたいと思います。

書いた人のスペック

フィヨルドブートキャンプでプログラミングを学習しています。
学習時間で言うと1000時間弱、まだまだレビューで突っ込まれまくる成長期なタイミングでの参加となります。

RubyKaigiとは?

下記は公式のaboutページからの引用です。

https://rubykaigi.org/2023/about/

RubyKaigiは、プログラミング言語であるRubyに関する国際会議です。 RubyKaigiは、最新技術を議論する場、Rubyの未来を議論する世界最大のRubyコア開発者の集まり、そして日本語と英語によるコミュニティハブとして重要な役割を担っています。

何だか難しそうですが、会場内で行われるセッション(講義)を聴講するのがメインのイベントです。

実際に私が体験したことについても書いていきます。

セッションを聴講する

セッションは3会場で行われます。
RubyKaigiは公用語を英語としているのでオープニングやクロージングは基本的に英語で進行します。
セッションの内容は英語と日本語のものがあり、日本語セッションでは英語への同時通訳が行われていました(一部除く)。

会場には登壇者の発言をリアルタイムで英訳して表示するスクリーンが設置されています。
英語のセッションの場合、発言がそのまま英語で表示されます。 私は英語のリスニングはほとんどできないので英語のセッションではこのスクリーンを眺めて内容を把握していました。

セッションの内容は登壇者が研究した新しい技術に関する解説が中心です。
登壇する方々もできるだけわかりやすく説明してくれていますが、何しろまだ誰もやってない事を研究して発表しているわけですので、わからない情報がポンポン出てきます。
この『わからん』が発生するのは初学者もベテランも同じことなので「わからなくて当然」くらいの気持ちで問題ありません。
わからない中でも自分の興味のあるトピックでは新しい知見が得られますし、知らない単語を拾って調べるだけでも新たな知識が得られます。
また、Rubyという技術の裾野がどこまで広がっているのか、どのような研究でなりたっているのかを知ることができるのも重要なポイントです。
私たちが使っている技術は自然と湧いてきたものではなく、先人の努力の上に成り立っているということを感じることができました。

企業ブースを回る

https://rubykaigi.org/2023/sponsors/

会場にはたくさんのスポンサー企業ブースがあります。
ブースでは企業紹介の他にクイズやアンケート、ノベルティの配布といったことが行われています。
スタンプラリーが開催されていたので私も「スタンプ下さーい」と言いながらすべてのブースを巡りました。
出展している企業にとっては自社の技術や文化をアピールしてエンジニアの採用につなげるのが主な目的だと思います。
興味のある企業には「興味があります!」と素直に伝えましょう。採用に関するお話を直接聞けるチャンスです。
私もペパボさんのブースでお話を聞かせていただき、今後の学習に対するモチベーションを上げることができました。

Rubyistに出会う

今回参加して感じたのはコミュニティが温かいのもRubyの魅力だなぁということです。
今回の松本には約1200人のRubyistが集まりました。
1200人集まるとどうなるかというと、町を歩けばそこら中にRubyistがいる状態になります。
普段Twitterで見ているRuby技術者や本の著者があちこちで見かけられる状態なので、挨拶してみましょう。
また、オフィシャルパーティを始め多くのイベントが開催されますのでそれらに参加するのもいいと思います。

開催都市を楽しむ

つまり観光するのです!
RubyKaigiは毎年開催都市が異なります。
年によって異なるかと思いますが、2023年は松本市内で使えるバウチャーチケットが3000円分配られました。
私もありがたく使わせていただき、そば、山賊焼き、馬刺し、地酒と全力で楽しませていただきました。
お昼休憩はたっぷり2時間ありますので会場を出て人気店に並んでも午後のセッションに十分間に合いました。
セッションに疲れたら町に出るのももちろんOKです。
松本は素敵なカフェが多い街ですので、この休憩時間もとても楽しいものでした。
松本もniceな町でしたが、次回開催の沖縄も間違いなくniceな町です。

結局参加したほうが良いの?

ここではRubyKaigiに参加するべきか迷っている人向けにいくつかのポイントを紹介したいと思います。

費用について

チケットが早割で1.5万円、さらに交通費や宿泊費を考えると総額は決して安くはありませんが、参加する価値は大いにあると思います。
今回松本の会場ではお弁当やリンゴジュース、ビールの配布がありました。
さらにバウチャーチケット3000円分、Tシャツなどのノベルティがもらえることを考えるとチケットの価格以上の価値があると思いました。
また、Rubyists on Rails(クックパッド)や学生エンジニア招待(Pixiv)といった参加援助の企画もありますので応募してみるのも手だと思います。
次回開催が沖縄なので旅費の負担は大きくなると思います。今から貯金を始めましょう!

理解できないから意味がない?

今回参加して私が理解した内容はせいぜい3割くらい、トピックによってはもっと低いかもしれません。
英語のセッションを聞いてもリスニングがさっぱりなので、英語がもっと理解できればな~と悔しい気持ちになりました。
Rubyのことをもっと知っていれば、さらに楽しめたのだろうと思います。
これらの気持ちが私を次のステップに導いてくれる気がしています。
大切なのは中身を完璧に理解することではなく、刺激を受けることです。
多分、私は英語の勉強を始め、挫折するでしょう。
でもまた来年のRubyKaigiで英語の勉強がしたくなるのです。その繰り返しが10年続けばきっと今とは違う景色が見えるはずです。

どのくらいのレベルなら参加できるの?

RubyKaigiに参加すべきか迷っているということは、Rubyに興味がある、もっと知りたいと思っているということだと思います。
なので参加するか迷っているのなら、既に参加する資格があると私は考えます。
Rubyを知れば知るほどRubyKaigiは楽しくなると思います。
そしてRubyKaigiが楽しければ楽しいほどRubyが好きになります。
自分の仕事に使う技術が好き、楽しいというのは幸せなことですよね。
Rubyを楽しみたい」という気持ちがあるのであれば是非参加してほしいなと思います。

オンライン参加ってどうなんだろう?

今回初めてのRubyKaigiに現地参加しましたが、オンライン参加はどうなのでしょう?
オンライン未経験の個人の意見ですが、現地で参加したほうが面白いのは間違いないと思います。
見たいセッションがあるけど現地に行けない、という場合はオンライン参加もありですが、「とりあえずお試しで」というつもりなら現地参加をおすすめします。

終わりに

会期中たくさんの方々とお話しする機会をいただきました。
お話していただいた皆様には感謝しかありません。ありがとうございました。

Rubyプログラミング言語であり、道具として使うこともできますが、そこには文化がありコミュニティがあります。
この文化とコミュニティが成熟していることがRubyの大きな魅力だと思っています。
また、私個人としてはRubyKaigiはRubyを学んだご褒美だな~という印象を持ちました。
これから1年たくさん勉強して、来年のRubyKaigiではもっと楽しい時間を過ごしたいなと思いました。